元日①

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そして元旦──

御節料理数品とお雑煮を食べながら

どこ行く?

何する?

と楽しそうな姑。

舅のところへ行く気は毛頭ない。

姑が寝た後に夫と話をしたのですが…夫も舅のところへ行く気はありませんでした。

三が日くらいゆっくりしたいと。

姑の最期というのは嘘でしょう。

よく食べるし、良く笑うし、良く寝るし。血色良いし。

私の方が早く死ぬんじゃないかな。ストレスで。

それくらい元気。



でも舅が最期なのは確実。

ここ数日は朦朧としていて話すことも出来ないそうで。

また悪いなりに落ち着くかも知れませんが、押し迫った状態だと思うのです。

私は今すぐに舅が死んでも、

あー散々、色々してやったのに結局謝罪もお礼も言わないで死んだな。

一回ぐらい殴りたかった。

としか思いません。

でも2人は違うでしょ。

姑は50年以上一緒に暮らしてきた伴侶。
夫は18年一緒に暮らした父親。

死んでから一切後悔しないと言うのであれば行かなくて良いと思うし、心底嫌いなら行かなくて良いと思いますが、無視せずに看取ると決めたのは夫自身。

もし今日死んだら「会いに行けば良かった」「会いに行けたのに、最期だったのに…」と後悔しない?←夫は後悔する性格。

遊びに行く気満々の姑と、家でゆっくり過ごしたい夫。

お雑煮の汁だけを容器に入れて夫に渡しました。

雑煮の汁を口に塗るくらいなら…嫌だけど、譲歩。

(最期のお雑煮くらい妻である姑がすべき事ですが、姑は何もする気なし)

そして嫌がる妻と息子を病室へ向かわせましょう─

死に逝く大嫌いな敵への情け。

忌み嫌った嫁から情けを受けるなんて、どうしようもないね。

姑は

病院に行くより遊びに行きたい!!

と不満ばかり…

そのまま自宅に送ってもらったら楽でしょ?

と言うと、

まだお節食べてないから夕飯食べてから帰る!

と言う姑。

はぁ…😒

数品ではお節とは言わないらしい…

病院に行ってこいと2人を送り出しました。

私は二人が居ない間に料理を。

足りない食材買いに行って、作って…

帰宅後すぐに食べて長浜に帰るように準備しました。



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